ひとさじの砂糖とうたかたの日々の泡

一匙の砂糖に似たささやかな幸せや、 取るに足らない日々の泡の記録。

期間限定『ミッフィーコラボカフェ』なるものに行ってきたお話。

渋谷ヒカリエを1店舗のみの買い物で飛び出し、向かった先は『kawaii』の聖地、原宿竹下通り(合ってる?)。
どう考えても場違い過ぎる格好だと思ったのですが、あらゆるものが混在しているこの場所に場違いも何もなかった。

お次の目的地ですが。

さぁ、全国1億3000万のミッフィーファンの皆様、お待たせ致しました。


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60周年記念、期間限定ミッフィーコラボカフェ、『Nicolas HOUSE』に行ってきました!


そもそも『Nicolas HOUSE』とは。

www.nicolasusagi.com

というお店でありまして。
上記の説明でもあるとおり、カフェだけでなく雑貨販売やクレープ、テイクアウトのシュークリーム販売等確かに「複合施設」だった訳ですが、最早それだけの意味ではありませんでした。
これがもう本当に徹底してた。素晴らしかった。
以下、順番にご紹介。


うさぎが一番のコンセプトとなっているこのカフェ、まずこのお店に入ったお客さんは例外なく、

うさ耳を装着します。

このうさ耳、来店回数に応じてレベルアップしていくという本気っぷり。
最終段階には脳波で動くうさ耳を装着出来るようになるらしいです。すげー!!!
男性にはボウラーハットや中折れハットにうさ耳が付いたものを貸し出してくれます。
妹の恋人氏は元々中折れハットを装用されており、その上から既にうさ耳カチューシャを付けていたので「完璧ですね!」と店員さんに褒められていらっしゃいました。

で、店員さんからカフェの説明を一通り受け、席に案内される

前に。


通りかかるこのエリアで記念撮影をしてもらえます。 


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でーん!!

どうよこの貫禄。
最早ミッフィーでも、ミッフィーちゃんでもなく、ミッフィーさんとでも呼びたくなる雰囲気。
このミッフィーデラックスが座っている椅子の隣にも椅子があるので、ここに座って記念撮影して貰えます。
「ええええ、そんないいですーー!っていうか勝手に撮りますんで!!」
と言っても、うさ耳のちょう可愛らしい店員さん、
「ほらほらそんな恥ずかしがらないで!はいはい、並んで座ってミッフィーちゃん真ん中に座らせてくださいー!(手際良すぎる)(輝く笑顔)」
という訳で写真撮ってもらいました。すごい手腕だ……。

入店して10分くらいしてようやく座席にたどり着きました。

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席の雰囲気はこんな感じ。
フロアの真ん中に棚があり、びっくりするぐらいの量のミッフィーのぬいぐるみが大小取り揃えられているのですが、それは店内貸し出し用らしく。
「ご自由に連れて行ってあげて、遊んだり撮影してくださいね♡」
とのことでした。
すごい……。何もかもすごすぎる。

だんだんミッフィーが水槽の中の綾波みたいに見えてきます。


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最上段で完全に気圧されている普通のうさぎ。
他のお店なら「わー、うさぎー♡」と愛でられるであろうに……。
ちなみにこのニコラシャールさんトレードマークのうさ耳帽子をかぶったミッフィーは、Nicolas HOUSE限定のミッフィーだそうで。
色合いが普段のミッフィーからそうかけ離れていないため、ご当地ミッフィーのような違和感もなく可愛かったです。

私と妹は期間限定メニューである『ミッフィーリエジョア』を。
妹の恋人氏は『ベリーベリー(イチゴのフレンチトースト)』をオーダー。

ちょいとばかしお時間頂かれましたが、ミッフィー借りてきて遊んでいるので問題無し!(姉妹揃って人形遊び得意)

やがて
「お待たせいたしましたー♡」
と運ばれてきたのが、こちら!!



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ミッフィー!!!!


「お顔の部分はシュー生地にバニラアイスクリームが乗っかったものなので、まずはお皿にミッフィーちゃんのお顔を置いて、それぞれ食べてくださいね♡」

とのこと。
この写真では説明が難しいので、公式から写真をお借りしてきました。

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出典:http://www.nicolasusagi.com/?p=1956


9月の限定ミッフィーリエジョアは、ジャスミンがテーマ。
「2層目のジャスミンゼリーまで食べ終わったら、チョコレートアイスとその下を混ぜて召し上がってください♡」
と言われました。

そもそもリエジョアって何なの?って話なんですが、平たく言うとパフェです
クリーム、アイス、フレンチトースト、フィアンティーヌ(シガレット生地)、ラスク……など、口当たり滑らかなものと、歯ごたえのあるものとで食感のメリハリをつけているそう。

上の図解をメニューで見て、「こんなに色々入って味がこんがらがらないんだろうか……」と思ったのですが、食べてみるとあら不思議。これがこんがらがらない。
むしろこんがらがる多用で私の日本語がこんがらがりそう。

2層くらいずつで味が完結するというか、上から掘り進んで食べている間に、徐々に徐々に違う味に移行していくんですよね。こりゃ面白い。
そして飽きっぽい人でも安心、味が変わるので飽きません。

特に今回食べたミッフィージャスミンリエジョアは、ジャスミンゼリーがあっさりしていて食べやすかったです。


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そしてこんなしれっとした顔をしながらもかなり濃厚なバニラアイスクリーム。
これがめちゃくちゃ美味しかった。
バニラビーンズどんだけ使ってるんだ、って話でバニラでした。
首元にチラ見してるシュー生地もサクサクで美味しい!


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左のミッフィー四つ足だし、右のミッフィー首だけだし。
何とも言えん光景。

だが可愛い。


フレンチトーストも一切れお裾分けを頂いたのですが、これもめちゃくちゃ美味しい!!
甘すぎず、生地にはパサパサ感も水っぽさもなく、まごうことなきカリッと感ととろっと感とが両立。
今度行ったら普通にフレンチトーストを食べたい。

完全にミッフィーだけを求めて伺ったカフェでしたが、もうごめんなさいってなるぐらい食べ物が美味しかったです。

そして何より、何が素晴らしいかって、

店員さんの入り込み方。

これね、ほんとに大事なことだと思うんですよ。

「うさぎをテーマにしたカフェです」
「お客さんにはうさ耳つけてもらいます」
「スタッフもうさ耳つけて接客します」
「お店の中には自由に撮影したり、ぬいぐるみ持ってきて遊んだりもして頂けます」

みたいなお店で。
店員さんが恥ずかしそうだったり、だれてたり、惰性でやったりしていると、絶対お客さんも楽しめないと思うんですよね。
冷めるというか、完全に現実の枠の中のまま「さぁどうぞ」って言われても、30過ぎた人間がうさ耳つけてそうそう本気で楽しめる訳がない。
例えどんなにそのキャラクターが好きでも。

ディズニーランドやディズニーシーが何故、現実を忘れられる『夢とファンタジーの王国』かって言ったら、偏に

『夢とファンタジーの王国』であることを守る枠組みのような機能が存在しているから

です。
パーク内に時計がないことや、お手洗いに鏡がないこと、外の景色が極力見えない作りになっていること、迷子の呼び出し放送をしないこと……。
挙げていくとキリがありませんが、ディズニーランドはシンデレラ城があったりミッキーがいるから夢の王国なのではなく、夢の王国であるために数々の努力が積み重ねられた結果の世界なのだと思っています。
その努力の最たるものが、キャストの方々の振る舞いや受け応え。
彼らがもし嫌々働いている素振りや、惰性で動いているのを見たら……。

「あの人今日何勤目なんやろ……」
「将来社員とか目指してるんかな?」
「やっぱり腹立つ子供とかおるんかなぁ……」

ってな感じできっと一気に現実に引き戻されると思います。
私は引き戻されます。


でも、そうはならないのがディズニークオリティ。
ポップコーンこぼしてすぐに掃除しに来てくれたキャストさんにすみませんー、って謝った時。
輝かんばかりの笑顔で

「いえいえ、チップとデールが喜ぶんじゃないですかね。あいつら飛んできますよ」

とか言われたら。

「すげーーー!!!やっぱりディズニーランド、チップとデールおるんや!!!!」

ってなりませんかね?
私はなります。

この『世界を守るための言動』というものがあるからこそ、ディズニーランドは夢とファンタジーの王国でいられるのだと思うのです。


話がちょう長くなりましたが、このNicolas HOUSEという場所もそういった性質の場所で。
この日接した店員さんの言動は完璧にこの『世界』を守っていました。
誰よりもまず自分たちが楽しみ、お客さんをその『世界』に案内する役割を担う。
そうして『ここはこういう『世界』なので、さぁ安心して思いっきりはしゃいで下さい!』と教えてくれる。

カフェであり、雑貨屋さんであり、クレープ屋さんであり、シュークリーム屋さんであり、そしてある意味テーマパーク。

なかなかここまでの場所ってないよなぁと思いながら、滞在を満喫してきました。


長々綴りましたが、それぐらい楽しい場所でした。
ミッフィー関係なく、また訪れたいです。



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お持ち帰り出来るミッフィーシュークリームも可愛かった!
流石に神戸には持って帰れないので見本を撮影。

ミッフィーコラボは2015年10月20日までとのことなので、お早めにどうぞ!!