ひとさじの砂糖とうたかたの日々の泡

一匙の砂糖に似たささやかな幸せや、 取るに足らない日々の泡の記録。

軽やかに文学を愛でる、「文鳥文庫」。

新潮文庫の100冊』とかが好きです。
時の洗礼を受けた不朽の名作も、新しい作品も押し並べてリストアップされている、あれ。
各出版社、読書感想文のある夏休み前に出すことが多いですが、高校生の頃からあの冊子が本屋に並ぶとワクワクして1冊ずつ貰って帰っていました。
出版社ごとにカラーがあって面白いんですよね。
私は新潮文庫派。
学生の頃はその中でも結局新しい、読みやすい本ばかりを選んで読んでいましたが、今になって何故もっと古い作品や自分では選ばない作品をこの機会に読まなかったのかと勿体なく思います。
そんな感慨はまた具体的な話とともに後々に譲るとして。

何とも可愛らしいスタイルの書籍を見つけたのでご紹介。

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bunchosha.com


「手のひらに、文学を。」
が、キャッチコピー。

走れメロス
注文の多い料理店
堕落論
など、さくっと読める有名作品を実に可愛らしい装丁で出版しておられます。
手作り感満載。
その分堅苦しさがなく今風に御洒落なので、書籍に苦手意識のある人に良さそう。

本が好きな人は、どんな装丁だろうと、どれだけ見た目とっつきにくかろうと、ほっといても読むんですよね。

でも苦手な人にはこういうビジュアルとかとっつきやすい雰囲気があるだけで、手に取りやすさが段違いだろうなぁと思います。
選ばれている作品も全て16ページ以下のものなので、10分くらいでさくっと読める。
本1冊、となるとハードルが高くても、冊子1冊と思えば結構気楽。
ラインナップも「タイトルは存分に知ってるけど、どんな話だったっけ?」みたいなものが中心ですし、読み終わったら終わったで「何か他の古い小説も余裕で読めそう!」と思わせてくれそうなところが良いなぁと。

今のところまだ8作品だけのようなので、これからまた期待。