19年越しの“我愛你” -LIVE FOR THE NEXT zepp Namba-
旅行に行く前に書いてた記事で随分遅くなったのですが、
折角なので公開して残しておくことにします。
2015.10.28(Wed)
zepp Nambaにて開催された『LIVE FOR THE NEXT』に行って来ました。
私のお目当は勿論、YEN TOWN BAND.
岩井俊二氏の映画『スワロウテイル』で誕生し、実際にアルバムも発表した架空の、そして伝説のバンドです。
CHARA、三上博史、伊藤歩、江口洋介、渡部篤郎、大塚寧々、田口トモロヲ、山口智子、ミッキー・カーチス、桃井かおり……と、今改めて見ても凄まじいキャストだな……。
作品中で子供が偽札を使用する場面が映倫に引っかかりR指定となったために、VHSがリリースされるまで見られませんでした。懐かしい。
全国5箇所で開催された『LIVE FOR THE NEXT』
YEN TOWN BAND 初の全国ツアーとなった訳ですが、大阪の対バンはスキマスイッチ。
(因みに札幌の対バンがLily Chou-ChouとACIDMANという私的にもう有り得ない、至上の組み合わせで泣いた。でもそんなブッキングのライヴ見たら一生分の幸運使い果たしてしんでしまうと言い聞かせて諦める……未だ諦め切れんけど……)
チケットを取ってくれた友人の素晴らしいチケット運により、まさかの整理番号で入場し、最前列で見る事が出来ました。
青に沈む舞台の上、順に現れるメンバー達。
静かに、重くありながらも澄んだピアノ基調のインスト曲で一気に“世界”に引き込まれる。
モノクロームのようなワントーンの“世界”。
それを一瞬で塗り替えたのが、グリコたるCHARAの存在。
声、というよりも最早ひとつの楽器のような彼女のその音によって、変貌した。
よく識るライヴハウスが、あのYEN TOWN CLUBへと。
あまりにも無垢、であるからこその蠱惑。
くるくると変わる照明の色よりも鮮やかなその姿は、
この夜見られなかった胸許の蝶よりも艶やかで。
あぁ、あの世界はまだ此処にあったんだ—— なんて感傷染みた思いに、
赦されたような気がした。
現実と虚構が裏表で幾度も入れ違って、すれ違って。
グリコも度々おどけては、「ダメだ、CHARAが出ちゃう」と笑っていたりして。
観客は勿論のこと、メンバー皆もそれを楽しんでいる様が見えて、本当に幸せな気持ちになりました。
以下、覚書。
○今回のライヴでのグリコの出で立ち
・ベージュからストロベリーピンクのグラデーションでカラーリングしたボブヘア。
→ ばっさばさの感じがまた可愛い。
・太腿までスリットが入った臙脂のチャイナドレス。
→ 白のキョウチクトウに似た花柄がメインの、シノワズリなボタニカルフロッキー。
友人によると東京ではスリットが入ってなかったそうです。
・黒のレースアップブーツ
→ 鏤められたラインストーンが夜空っぽい。ソールにはゴールドのラメが全面に。
・ラメネイル
→ ゴールドに見えたのですが、照明で結構色が変わって見えたのでシルバーかな?
・リング
→ 右手は中指以外、左手は親指、人差し指、中指。これもシルバーかな?
プレーンなものや一列ストーンが並んだものなど様々でしたが、
ごちゃっとはせずシンプルな感じ。
○小林さんが目の前約2mの位置に。
黒のレザージャケットをお召しでした。
三方を機材に囲まれた席で、キーボードを弾いたり、ギター弾いたり、
コーラスしたりと大忙し。始終クールでしたが、時折浮かぶ笑顔が印象的。
○アルバム鋭意製作中!
YEN TOWN BAND再始動、というのは今回の新曲『アイノネ』だけのことだと
勝手に思っていたのですが、本当に再始動、だそうで。
現在アルバムを製作中とのこと。やったー!!!
今回はその中から新曲の『EL(仮)』を演奏。
“ 光の中で笑う君が見える、ようで ”
そんなフレーズ通り、光に満ちた優しい歌でした。
○約20年ぶりの新曲『アイノネ』は昨日、12/2に発売。
同時に『montage』のデジタルリマスター版も発売となりました。
初回限定生産版には何と映画『スワロウテイル』DVDがついてます。
そして12/23には『montage』のアナログ盤もリリースされるそうです。
欲しいものが多すぎる……!
これからしばらく、楽しみです。
◎ライブ【JFL presents LIVE FOR THE NEXT】SET LIST:
01.Sunday Park
02.Mama's alright
03.上海 ベイベ
04.小さな手のひら
05.My way
06.EL(新曲)
07.She don't care
08.してよ してよ
09.Swallowtail Butterfly~あいのうた~
En1.アイノネ(新曲)