ひとさじの砂糖とうたかたの日々の泡

一匙の砂糖に似たささやかな幸せや、 取るに足らない日々の泡の記録。

香りの森で見上げる自分だけの星空 -星と香りのwork shop-

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2015.11.30(Mon)

西宮、苦楽園にあるle bonheurさんにて開催された、
sous le nezさんの『星と香りのwork shop』に参加してきました。

www.souslenez.net


sous le nezさんのことは以前からtwitterでフォローさせて頂いていて、ずっと気になる方だったのですが、なかなか機会が作れず、今の今までワークショップに参加出来ずにいました。
それがこの度本当に偶然、ぱちりと何かが嵌るようなタイミングで申し込み受付を知ることが出来まして。
「よし、今だ!」と、飛び込むようにして参加してきた次第です。

ワークショップの内容としては、ざっくり羅列すると
・自己紹介
・香り、嗅覚についての説明
・香り(植物)と天体との関係
ホロスコープとはどういったものか
・具体的なホロスコープの読み方
・惑星の動きと、その惑星が持つ力による個々への影響
・2016年の幸運&試練について
・2016年のお守りとなる香り作り
・お茶会
というような感じでした。

こういうごく少人数(今回は5人)のワークショップなるものに参加したことがなかったので、どんな風に進んでいくのかなぁと楽しみ3/4、不安1/4って感じだったのですが、参加してみて「成る程これは良い!」となりました。
自分以外の方がいらっしゃることで、まず“自分以外の視点”というものを得ることができるんですよね。
“自分以外の言葉”、“自分以外の経験”、“自分以外の感覚”などなど。
それを一番強く感じたのが、一番最初の『香りについてのレクチャー』に於いてでした。
皆同じ匂いを同じ条件で嗅いでも、受ける印象は文字通り千差万別。
そこまでは勿論頭で解っているのですが、その印象を質問に答える形で詳細に、自分の言葉で表現していくのです。
それが朝なのか、昼なのか、夜なのか。
季節は? 色は? 場所は?
するともう本当に、全く違う情景がそれぞれ絵のように浮かび上がってきます。

“香り”というものに刺激されて展開する、心象風景。

久方振りに貴重な体験をさせて頂き、正直もうこの時点でお腹いっぱい胸いっぱい。

ですが勿論これで終わりではなく、ここはまだまだ導入部分。
“香り”と“星”というものが何故繋がるのかということも非常に興味深く、目から鱗が魚ごと落ちる勢いでした。
ホロスコープというのは生まれる時に自分自身で提出した“企画書”みたいなものです』という説明も解りやすく、ざっくりと読み進めていくうちに何となく“ホロスコープ”なるものの雰囲気が掴めていきます。
世界でただ一つ、自分自身のための羅針盤のような印象。
この、“知らないもの”を少しずつ知ってゆく時が何よりも楽しいんだよなぁ……と噛み締めながら、濃密な時間を満喫させて頂きました。

来年のお守りになる香りは、私は“土星”をモチーフに作成しました。
ついつい楽な道に逃げてしまいがちな自分を奮い立たせるものとして。
とは言え、“天秤座”要素を強く効かせてあるので、元々の自分の好みに完全に合致した香りが出来上がりました。
これで来年、頑張ります。

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テキストとかアイテムがいちいち全部可愛い。素敵。

ワークショップへの参加を楽しみにされている方も沢山いらっしゃると思うので、これ以上の詳細は参加した時のお楽しみ、としてこっそり伏せておきますが、少しでも興味を持たれている方は是非!参加されることを強くお勧めしたいワークショップでした。
次回関西に来られた際はまた必ず参加させて頂きたいと思っています。


ここから先は幾分個人的な話になるのですが、折角なので記録として。




今年の初夏に少し調子を崩して以来、自分のルーツを探すような作業をずっと続けていまして。
殊更繰り返し出会うのが、“香り”についての思い出なのです。
少なくはない少年少女が“おまじない”や“儀式的行為”に興味関心を抱くように、私もまた“おまじない”や“占い”なんてものに強い興味を抱く少女でした。
特にハマったのがポプリです。

まだ町の図書館が出来るずっと前のことで、当時は近所の公園の中にある自治会館に、小さな図書室がありました。そこに収蔵されていた一冊のポプリの本に、私はすっかりと心奪われてしまったのです。
1980年代の可愛らしい乙女ちっくなイラストと、殆ど手書きの文字で綴られた、A5変形サイズくらいの本でした。様々な花やハーブのイラストと共に香りの説明が書かれていて、その後にドライフラワーの作り方、そして様々なポプリの調合の仕方が記載してありました。
もうこの本を何度貸し出してもらったか解りません。
今自分で振り返って、すごい執念だったなぁと笑ってしまうくらい。

当時、小学校低学年の子供に欲しい材料が揃えられる筈もなく、
『何か解らんがこの子は兎に角ポプリが好きらしい』
と、察した母親が買って来てくれたラベンダーのサシェを、
匂いが飛ばないようにしっかり袋に入れたまま抽斗に大事になおしたり、
庭に咲いたバラの花をカーテンレールに吊るしてドライフラワーにしたりが精々でした。

懐かしいなぁ。書いてると思い出すものですね。

その後星占いにハマり、セーラームーンにハマり、本格的に天体にハマってプラネタリウム通いを経た後、心理学というものに出会って臨床心理士を目指し大学に入学しました。
この間10年ちょい。


大げさな表現でも何でもなく、この10年を丸ごと辿るような体験を今回のワークショップでさせてもらい、椅子に座りながらひとりで鳥肌立ちまくりでした。
心理学を勉強している時にもあったのですが、こういう
“ 何か大きな力が働いているとしか思えない、抗いがたい一致 ”
みたいなのって、本当にあるんですよね。
言葉で表現すると途端に胡散臭くなるので、ちょっと伝えづらいのですが。
もう、凡ゆるものが腑に落ちるというか、全てにオチがつくというか。

今回も何かに呼ばれたんじゃないかなぁと思ってしまうようなタイミングでした。
気の所為かもしれません。
でも、“気の所為”と断じてしまうのはあまりに勿体ないなぁと思う程に、
新しい世界に魅せられてしまいました。



そして今回ご一緒させて頂いた方々が皆さん素敵で、お話伺ってるだけで幸せでした。
皆で出来上がった香りを交換して嗅がしてもらったりして、和気藹々。

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はー、楽しかった。

こういう出会いや気付きを、大切に暮らしていきたいな。